閉じる

「をどる骸骨」

※「夜の幸」歌詞カード収録


太陽は遠い他所の国を照らしている
夜の海を漂う
この東の小さな島
誰もが死のうとしている人のように
口をきかない
ほら夜よりももっと暗い闇が
君の両肩に
手をかける

月のあかりに
蠢くあやしい人文字
ビニイルの造花に水をやる
ベランダのおんな
脂に光る唇
夜食の鳥を食べるドレスの男
口づけを交わす双子の姉妹の
白い顔を
白い顔

をどる骸骨をみんな
肌色の肉体(からだ)にギュッと包んでる
満月の夜には
それを解き放つ
世界中の男女が
裸の手脚を絡ませて
悲しい音をたてて
激しく地球を
きしませる



※「トロイの月」収録


太陽は とおい他所の国を照らしている
夜の海を漂う
この東の 小さな島
誰もが
死のうとしている人のように
口をきかない
夜よりも
もっと暗い闇が
君の両肩に 手をかける

月のあかりに
蠢く あやしい人文字
ビニイルの造花に
水をやる ベランダのおんな
脂に光る唇、
夜食の鳥を食べる ドレスの男
口づけを交わす双子の姉妹の
白い顔を
白い顔

を〜どる骸骨を
みんな 肌色の肉体(からだ)に
ぎゅっと 包んでる
満月の夜には それを
解き放つ
世界中の男女が
裸の手脚を絡ませて
悲しい音をたてて
はげしく地球をきしませる

閉じる