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「光の日にち」        

夜が来る 垂直に夜が降りてくる
どこにいるの 思い出の人
どこに行けば 会えるの
空想の腕が 君を抱きしめるよ
気が遠くなるくらい
ぎゅっとひたいに力を集めて
思い出から 君を立ち上げる あぁ

月の光 なんて悲しい青い銀色
手鏡で月面に返してしまおう
今夜も思い出の君は あの日のままの姿
夏服の腕が 寒そうに小さく震えているよ
新しいのを 買ってあげたい あぁ

あぁ 半月の半分の巨大な暗がり
ボクは犬のように 耳を澄ますよ
君が遠くで呼んでいる
自分が自分から出て行ってしまうよ
この天体の時計回りの約束から
体をほどいて 君のところへ 君の住むあの日へ

夜が来る 垂直に夜が降りてくる
人はみんな 空っぽのカラダをベッドに置いたまま
眠りの奥の光の世界へ 今夜も出かけている
あぁ 夜が来る 垂直に夜が降りてくる
あぁ 夜が来る 夜が来る huhu〜

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