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「さよなら」            

いつか老人のボクは思い出すだろう
ふとした花の香りに
そしてボクは思い描くだろう
汚れた街の空に
懐かしい人たちの面影を

さよなら、さよなら
さよなら、さよなら
さよなら、さよなら
さよなら、さよなら、さようなら

もうじき夜が明ける
日暮れとよく似た空の景色
暗い街路樹の茂みの中で鳥たちはまだ寝ている
その小さな頭のなかの豆粒くらいの脳みそは
繰り返し繰り返し、昨日のぬるい夢を見ている
この宇宙の端から端まで探したって、
もう昨日なんて日はどこにもないのに

窓に映る自分の顔は自分でビックリするくらい歳を取ったよ
全然知らない人のようだよ


さよなら、さよなら
みんなどこかにいってしまったよ
さよなら、さよなら
みんなバラバラ、みんなちりじり
さよなら、さよなら
ボクは一人になってしまったよ
さよなら、さよなら
さよならをいくつも重ねて

さよなら、さよなら
さよなら、さよなら
さよなら、さよなら
さよなら、さよなら
さよなら、さよなら
さよなら、
さよなら、
さよなら、
さよなら、

いつか老人のボクは思い出すだろう
ふとした花の香りに
そしてボクは思い絵描くだろう
汚れた町の空に
懐かしい人たちの面影を

さよなら、さよなら
さよなら、さよなら
さよなら、さよなら
さよなら、さよなら
さよなら、
さようなら、
さよなら、
さようなら、
さよなら、
さようなら、
さよなら、
さようなら、
さようなら、
さよなら、
さよなら、
さよなら、
さようなら、
さよなら、
さよなら、

さようなら、さよならをするときに
今度を会う日の約束をしておこうよ
さよならがほんとのさよならにならないように
次に会う日の約束をしておこうよ
さよならをするとき

さよなら、また明日
さよなら、またあさって
さよなら、次の日曜
さよなら、月があけたら
さよなら、春になったら
さよなら、また次のクリスマス
さよなら、きっといつか
さよなら、また会う日までのさよならさ

さよなら、さよなら
さよなら、さようなら
さよなら、さよなら
さよなら、さよなら

さよならが好きだよ、また今度会えるから
今度会う日までの日にちが薔薇色になるから
カレンダーに印をつけて、指折り数えて
ボクはさよならが大好き、また今度会えるから

ボクはさよならが大好き、また今度会えるから
今度会う日までの日にちが薔薇色になるから
カレンダーに印をつけて、指折り数えて
ボクはさよならが大好き、また今度会えるから

また会ってさよならしようよ
さよならしてまた会おうよ
何度も何度も会おうよ
何度もさよならしようよ

さよなら、
さよなら、
さよなら、
さよなら、
さよなら、
さよなら、
さよなら、
さよなら、
さよなら、
さよなら、
さよなら、
さよなら、

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