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『オテサーネク』(2000年)


原案・脚本・監督=ヤン・シュヴァンクマイエル/撮影=ユライ・ガルヴァーネク/編集=マリエ・ゼマノヴァー/
美術監督=エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー、ヤン・シュヴァンクマイエル/
アニメーション=ベドジブ・グラセル、マルティン・クブラーク
出演=ヴェロニカ・ジルコヴァー、ヤン・ハルトゥル、ヤロスラヴァ・クレチュメロヴァー


原マスミ(ミュージシャン)
畑ひとつ分のキャベツを平らげたところで物語を切り上げたのは、彼の食事を中断させぬ故。
耳下一本とて、その胃袋から帰還させぬ故。
果たせるかな、キャベツには消化を助ける酵素がたっぷり含まれています。
早晩ヒーローは、この世の何もかもを食い尽くすだろう。
オテサーネクこそ、かなしい連鎖の中にいる者たち自らが創造した、救いのアポトーシスである。
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